ネット購入と実店舗購入、どっちがお得?
- 自転車
ども!ちいさな自転車家のスタッフKです!
この時期らしい自転車の購入相談としてよく尋ねられるのが、
「ネットとお店、どっちで購入した方が良いですか?」
これ、結構聞かれます。
自転車屋としては…あまり聞かれたくない質問ですね💦
それこそネットで調べればすぐ出てくる質問ですが、時期性の話題でもあるので敢えてブログで書いてみようかと思います。
まず一つの結論として先にお伝えしておきます。
値段重視なら絶対にネット購入の方が安いです!
なので、お値段で悩まれている方はこのブログはここで終了です(笑)
コロナ禍や円安、ウクライナ問題の影響はまだまだ続いています。
- 自転車の在庫不安定
- 円安による価格高騰
- 戦争による鋼材や原油の価格高騰
在庫はコロナ禍による通勤や通学、アクティビティの蜜を避ける方法として需要が増えました。
需要増加とは裏腹に生産工場ではコロナによる工場や都市封鎖で思うようにまだまだ生産ができておりません。(2023年2月現在では中価格帯が在庫過多になっており狙い目です。)
世界経済の変化で円安が続く昨今では、各企業各業種で度々の値上げをせざる得ない状況になっています。
自転車の生産ですが、意外と知られておりませんが国内生産している車体は実はほとんど存在しておりません。
特に低価格層は国内で生産することは非常に困難で「made in China」と書かれたシールがどこかに貼られているかと思います。
ブリジストンサイクルもアッセンブリ(組立)だけはちょっと前まで国内でしたが、こちらも中国側で行いよう変わってきています。
そうした海外生産が低価格を実現してきました。
しかし円安と原材料や人件費の高騰がここにきて大きく変化し、皺寄せのごとく今の値上げになっています。
話を戻しますが、「安くしたい」と言うのはメーカーもユーザーも同じ思いなんですよね(;’∀’)
そういった実情で少しでも安くしようとすれば、メーカーもユーザーもネットを通して販売した方が遥かに安く済ませれます。
我々販売店はどちらからも要らない存在のようです(笑)
例えばこちら、オートライト仕様の26インチ一般車ですが、量販店でもこの価格は難しくなっています。
ん?同じ価格あるって?
量販店などでよくあるケースで外税(税別)価格をメインに載せるところが良くあります。
その下に小さい価格で内税(税込)で記載していると思うのでよく見てみてくださいね。
スポーツモデルもやはり同じですね。
量販店だと25,000円~33,000円あたりが妥当な価格となっています。
電動アシスト付自転車もこの通り定価よりも16,500円も安く買えてしまいます。
店舗売り、特に個人店などは定価販売がほとんどなのでこれに対抗することはほとんど無理なんです。
ただし例外はあります。
個人店の多くは家賃や(店主一人が運営するのが多いので)人件費が掛かりません。
そういうお店は低利益でお客様を呼び込めるので、下手な通販や量販よりも安いケースが結構あります。
例外を除けばブランド品といえど通販の方が安いんですよね。
これだけで見れば、店舗で買うよりもネットで購入する方がかなりお得ですよね?
次は店舗のメリットのご紹介です。
ネット販売のデメリットが店舗のメリットになることが多いです。
一番の重点はアフターケアが便利につきます。
- 購入したのは良いけど異音がする
- 変速の調子が悪い
- ライト(アシスト)が付かない
等々買ってからのトラブルというのは暫くしてから出てくるものです。
店舗の場合はそのまま持ち込んだり、電話などで対応できますが、ネット購入の場合だとメールや電話だったりと少し面倒になります。
特に初期不良に関してはお客様自身が症状を販売店に伝えなければなりません。
なので症状と対処に食い違いがあったりして、手間がかえって増えてしまうケースがあります。
また相談の多くは「それは初期不良に含まれない」と突き返されるケースがあります。
店舗の場合、購入者とこれから長い付き合いになるので、比較的親身になってくれるケースがほとんどです。
(中には例外店舗もあります💦)
よく我々のお店にも
「買って1週間(1か月)しかたってないんですけど~…」
っとネット購入された車体持ち込まれますが、購入店以外の持ち込みは原則初期不良であっても有料です。
理由としましては工賃や部品の請求場所が無いからです。
例え取り扱いのあるメーカーでも販売店でなければメーカーから工賃の支払いはありません。
っというより工賃を支払ってくれるメーカーというのはほとんどないんです💦
なので販売店の価格はそういった初期不良時の工賃も含んだ価格になるんです。
ネット購入する場合の注意点としてはパーツを送ってはくれるが取り付けは自分でやってくれ(あるいは自転車屋でやってくれ)となります。
ご自身でやればもちろん無料でしょうが、自転車屋に持ち込むとなれば当然工賃が掛かります。
その費用は自己負担が多いですし、返金してもらえる場合もありますが、その場合は実費で建て替えなければなりません。
「自転車なんてほとんど壊れたことが無いから安い方が良い」
っという方も結構いますが、よく考えてみてください。
いざ自転車が壊れた時に修理に行くと
「修理代、かなり高くなりますよ。」
とか
「これはもう直すより買った方が安いね」
と言われたことがありませんか?
そうなんです。多くの方は壊れているのにそのまま乗っている事が非常に多いんです。
これこそが店舗で買う最大のメリットになります。
自転車屋によって独自のサービスがありますが、店舗で購入していただくことで、お客様にとって自転車屋というものがもう少し身近になってきます。
ネットで購入すると
自転車=モノ
となりがちですが、自転車屋で購入していただくと
自転車=乗り物
として認識していただけます。
ちいさなことですが、自転車を乗り物として扱っていただければ気軽にご相談いただけますし、我々も長く乗っていただきたいので、お客様にとって損のない提案をし続けることができます。
これは販売側する方にも同じ意識があると思います。
ネットで販売する場合の多くはお客様を診るというよりもモノをいかに多く売るかという方を向いています。
もちろんアフターフォローは大切ですが、せいぜい1年か2年ほどで初期不良対応も終わります。
以降は
「近くの自転車屋へご相談ください。」
で済みますし、再購入がない限りは長く付き合う必要がないんですね。
この1年あるいは2年後というのが厄介なんです。
そう、ノーメンテで雑に扱えば本当のトラブルはアフターフォローが過ぎた後に起こります。
最初にも書きましたが、昨今は値上げがどんどん続いています。
いくらネット購入が安いと言えど、全体的な値上げが止まるわけではありません。
今回よりも次購入する時は高くなるのが必然です。
購入前にぜひ一度、どういう買い方が自分に合っているか、ご確認ください。