自転車事故ってどーなんです?
- 自転車
はい、ブログ更新いつやんだよ!って怒られそうなちいさな自転車家のスタッフKです。
暖かくなるとだんだん自転車に乗られる方が増えてきますよね~。
今年は7月から電動キックボードの規制が緩和されるので、この手の話題は多くなるんではないでしょうか?
さて、そんな中で敢えてこの話題に触れてみたいと思います。
自転車事故ってどーなん?
どーなん?って言われましてもねぇ…
警視庁のHPより抜粋しました。
見ていただくと意外ですよね。
実は減少傾向なんです。
ただしこのデータは死者・重傷者だけで統計されています。
どういうことかと言うと、物損や重症者以外の怪我は含まれていないという事です。
※ここで言う「重傷」(「重傷者」)とは、交通事故によって負傷し、1箇月(30日)以上の治療を要する場合(人)をいう。
骨折も部位の拠っては1か月未満もあるので一概に「重症=軽傷」というわけではないんです。
それともう1点注意があります。
皆さんは自転車で事故をされた際に警察を呼びますか?
もちろん呼ぶよ、と言う方は実は少ないと思います。
自転車屋には多い時は毎月5~10件くらい事故見積もりで来店される方がいます。
対自動車(バイク)においては8割近い人が警察に連絡していますが
相手が自転車や歩行者の場合は2~3割程度の人しか警察へ連絡しておりません。
(ちいさな自転車家内データ)
つまり、実際の自転車が起因する事故は潜在的にもっと多いという事です。
ヘルメットは国内の法律で努力義務化されましたが、自転車保険に関してはまだまだ自治体レベルでしか義務化されておりません。
とはいうもののほとんどの自治体で努力義務化か加入義務化をしていますので、法律的に義務化される日も近いんだと思います。
さて話を戻しますが、
「自動車(バイク)が絡まなくても警察を呼ぶ必要あるの?」
って思われるかもしれませんが、「交通事故」である限り報告の義務があります。
なので警察を呼んで届け出をしないと
①刑事罰が科される可能性がある
②怪我が後で発覚した場合、損害賠償が請求できない可能性がある
③交通事故証明書が発行されない
④約束した賠償金を支払ってもらえない可能性も
こういったリスクがあります。
ここで皆さん勘違いされている場合がありますが、
警察を呼ぶ=刑事罰がある
ってことではありません。
ただ事故があったよと証明を取るために警察がここに関わってきます。
ただの第3機関なのでお気軽にお呼びください(笑)
正直①はほとんどない(はず)と思いますので除外しますが、その他は十分に関係があります。
②は④と同様に近いので割愛しますが、③はそもそも自転車保険に加入していても使えないという結果になりかねません。
相手に請求もできなければ自身の自転車保険も使えないでは意味がありません。
なので必ず自転車事故であっても警察へ連絡してください。
名古屋市の、特にちいさな自転車家 川名店辺りは区境がありますので、区を跨いで管轄違いのところで警察を呼ぶと結構怒られます…。
次に自転車の過失になります。
先に書いたように潜在的な自転車事故は確実に増えていると思います。
特にコロナ禍の影響で電動アシスト付自転車やそれに似たような自転車(所謂不正電動アシスト自転車あるいは電動自転車)も走っていますので、保険会社はさぞ頭を痛めていることでしょう。
そうした中で自転車に対する認識が変わりつつあります。
以前は自動車(バイク)に対して自転車はかなり救済される形になっていました。
なので高額な自転車が事故を起こすと、自転車に対して満額近い保障がされるケースが多発していました。
しかし昨今では自転車の交通ルールの不遵守が目立ち、自転車側の過失も求められるようになってきています。
先の表でも分かりますが、半数以上が信号無視や一時停止無視など安全確認の怠りが原因になります。
また昨今ではイヤホンによる危険察知の遅れやスマホによる前方不注意なども挙げられています。
そしてヒヤリハットの時には点検がモノを言います。
日頃のメンテナンスはこういった時に交通事故を未然に防ぐためにもぜひ定期的に行ってください。
歩行者を相手にこれらが原因で事故をしてしまうと加害者側になってしまいます。
(もちろん車両相手にも過失割合が増加するかもしれません。)
また自転車も高額車両が増えたこともあり、満額を保障するのではなく減価償却された判断をされるようになってきています。
※減価償却とは「時間の経過によって物の価値が減少していく」という考え方
残念ながら自転車は資産価値としてはかなり低く、減価償却でいう資産では2年でほぼ0円となってしまいます。
なのでいくら大事に乗ったとしても一般的な普通自転車(電動アシスト付自転車)であれば2年経過してしまうと、事故で廃車になってもほぼ保障されない事になってしまいます。
もちろんそんなことで弁償されないケースはありませんが、100:0の過失だったとしても新しい自転車を持ち出しなしで保障される(免責ゼロ)ケースは低いという事になります。
スポーツ自転車も同等で100万や200万しても、使われた年数などを考えるとやはり満額保障されるという事は難しくなってくるかと思います。
一つの価値の判断基準として、同じ自転車(同年式で同使用状況)が中古で流通した時にいくらで売買されるか、というのが良い目安かもしれません。
どうですか?
自転車で事故に遭うと少なからずラッキーと思われる方がみえます。
確かに無傷でこちらに非が無ければ運よく新車になるかもしれませんが、それはあくまでも交通ルールを守っており、日頃からメンテナンスを欠かさなかった場合のみになります。
何よりもいくら自転車が新品になっても、ご自身が怪我をしてしまえば「運が良かった」なんてことには決してなりません。
治る怪我ならば良いですが、治らない怪我になった時に後悔するのはご自身となります。
下手をすれば家族すら巻き込む後悔になってしまう恐れもあります。
一番のラッキーは事故に遭わないことです。
これを機に自転車の定期メンテナンスや保険について改めて考えてみませんか?
自転車のご相談は是非ちいさな自転車家までお問い合わせください。
自転車事故ですが、昨今過失割合や当事者同士での揉め事が増えております。
自転車保険を選ぶ際の判断材料の一つとしてご検討ください。
自転車保険のご相談は専門の方をご案内いたしております。
併せてお気軽にお尋ねください。