電動アシスト付自転車(E-BIKE)の未来図(後半)
- 自転車
スタッフKでぇ~す!
ちょっと(?)間が空きましたが、後半の記事を書きたいと思います。
自転車と書いていますが、もはや世間はニューワードが広がっています。
それも
モビリティー
聞いたことありませんか?
英語での意味合いは日本らしく無視するとして…(オイ)
国内では「移動するモノ」という捉え方になるかと思います。
その意味合いは広く、自転車やキックボード、自動車にオートバイなど総称した呼び名になるんですね。
実はこのモビリティーという言葉、TOYOTAやHONDAも一部社名を変えて使っております。
これは暗に自動車以外も今後展開していく企業戦略の意味合いが含まれているのかもしれません。
2023年7月からは皆さんも既にご存じの通り原動機付自転車の規制緩和が行われます。
ここで注意なのは電動アシスト付自転車ではなく原動機付自転車、いわゆる原付になる、という事。
なので電動アシスト付自転車は従来通りの規制なのでご注意ください。
で、この原動機付自転車の規制緩和はって言うと新しく
特定小型原動機付自転車(以下:特定原付)
というのが設けられました。
内容としてはこんな感じですね。
一部規定を無視して都合よく解釈すれば原付並みの車両が歩道も走って良いと勘違い?する輩も出そうです。
電動キックボードに対する規制緩和に当たるわけなんですが、これも変な話でフランスのパリでは
2023年9月から禁止になるそうです。
これまで度々規制を強化してきましたが、住民の9割が「ノン」を突き付けて、
日本とは真逆の結果なっています。
果たしてこの政策は日本にとって吉と出るか凶とるか…
まぁ、私は凶と出る方に賭けております(オイ)
話が横道に逸れましたが、少なからずこの影響は今ある電動アシスト付自転車の方にも
いずれ影響が出ると思います。
それはまた今度の話として….
間近で変わっていくだろう電動アシスト付自転車ですが、BESVがその道を示し出しているかなと。
BESVジャパンの代表とお話をする機会があり、興味深い話が聞けました。
そもそもBESVは自転車とテクノロジーの融合をテーマにしてブランド展開している。
その第1世代としてBESVというブランドがあります。
第1世代とは、踏み心地(ペダルを漕ぐ?回す?)の良いトルク(力)を算出して、それに近づくようにアシストする
アシスト力の自動化が主目的となるそうです。
確かにBESVにはSモード(スマートモード)というのがあり、それが正にアシストの自動化になるかと思います。
詳細は小難しいのでここでは省きますが、踏み心地(ペダルを漕ぐ?回す?)の良いトルク(力)というのも
ビックデータから統計的にとった数値らしい根拠ある基準らしいです。(知らなかった💦)
そして2023年、ついに第2世代と言えるSMALOが発表されたわけです。
第2世代の最大の特徴はAI機能が搭載されている所になります。
AIってあのAIかよ!?(どのだよ(笑))
ってなりますよね。
第1世代のアシスト力の自動化に加えて変速機の自動化が第2世代で追加されます。
「いや、それくらい前からあるやん」
「Van○oofのパクリやん(笑)」
って思われる方、そもそもVan○oofの開発にはここが根本に絡んでおり、本家らしいのです(笑)
確かに既出の技術かもしれませんが、その技術は開発以降は特にバージョンアップをすることなく
今もなお販売されております。
今、AIというのはAI元年と言っても過言ではないほどに一般レベルにまで下りてきています。
SMALOは正に今のAI機能を搭載して、第1世代のビックデータから導き出されたアシスト力に
近づくよう変速機の方も自動的に合わせてくれる、そういった機能を搭載しています。
またクラウド上に車体情報を常時繋げており、バッテリー残量や車体の位置情報、システム診断、
ファームウェアの更新も備わっています。
それらの情報は専用のアプリケーションを通してスマートフォンで確認できるのが特徴となります。
言葉だけ見ると凄いですよね?(笑)
今、電動アシスト付自転車で最も煩わしいのがアシスト力やギアの選択だと思います。
多くの方が面倒くさく思い、アシストは最大、変速も最も早いギアを固定にして乗られているかと思います。
これって実は自転車の消耗パーツの寿命を縮めますし、バッテリーの持ちも良くありません。
AIがそれを肩代わりすることで、ユーザーはストレスなく快適に自転車に乗ることが出来るという事です。
ここまでが発表されている第2世代の話になります。
ここからは少し未来の、そう、第3世代のお話になります。
第3世代は学習機能付きAIが搭載されていく予定です。
これはビックデータで産出された平均的な数値ではなく、個々が感じる快適に合わせてAIが調整していく
ということになります。
平均値というのはあくまでも平均であり、個々が快適と思うのは人それぞれですよね?
ユーザーが手動で変えたデータを元に「ユーザーに単一化したデータを取得して最適化」する機能です。
つまり使えば使うほど、AIは乗り手の意思を学習してそれに合わせていくという成長型のAIとなります。
さて、ここで問題です。
AI機能はアシストとは切り離された機能なので、これ自体に法制限はないんですよね。
つまりこれって電動アシスト付自転車以外にも搭載することは可能です。
将来的に
・空気入れのタイミング
・パーツ交換のタイミング
・メンテナンスのタイミング
こういったお知らせをAIが判断してユーザーに教えてくれる事だって可能になりつつあります。
もっと言うならば、スポーツ自転車では変速機は電子制御で動いています。
これにAI機能が搭載されれば、常に選手が最もパフォーマンスが良い変速を選んでくれる事も可能です。
実はレースが非常につまらないものになるかもしれません…。
なぜならばこれが実装されてしまいますと、選手のパフォーマンスがデータ化され、
走る前からある程度の順位が予測できてしまうからです。
これをレースと言って良いのか…
下位チームにとって走る前から順位が出ているというのはスポンサー的にどうかとなってしまわないか…。
どうですか?
近い未来、自転車が非常に高額になるかもしれません。
これは別に自転車だけに限った話ではありません。
AI機能というのはあらゆる分野に応用が効きます。
ちょっと想像を膨らますだけで凄いことが出来ますよね。
でもそれはもうすぐ現実に出来る事かもしれません。
今回ご紹介させていただきましたSMALOですが、夏を目安にちいさな自転車家でも展示、試乗車を置こうかと考えております。
気になった方は是非ご来店ください。